大切なことはすべてタクシー代10000円女性から教わった。
とあるテレビの街頭インタビューに出演した女性が、勘違いも甚だしいとしてネットで激しく叩かれている。
どうやらこの女性は、夕食を共に楽しんだ男性からさらにタクシー代にとして10000円を貰わないと不満に思ってしまうらしい。
驚いた。本当に驚いた。
今時そんなバブリー女性がまさか22歳の若さで現存するとは驚いた。まさに歩く化石。僕の中でタイムリープ節まで浮かんだほどである。ここまで古い考え方を持つ人間を見たのはいつぶりだろうか。ちょうど先週土曜日に金本監督が藤浪投手に懲罰で161球投げさせた事ぶりだったか。めっちゃ最近だったわ。
せいぜい100球で球数制限されてる現代で160球投げさせるなんてとんでもないからな。気合と根性でまかり通ってた時代とはわけが違うんだよ。球界を背負って立つ希望の芽摘み取ったら野球ファンとして許さねーぞ!
話を戻そう。
とにかく僕は、特段ご尊顔が麗しいわけでもないのに、おそらくディナーをご馳走になった上タクシー代までたかった挙句7000円も上乗せしてよこさなければケチだと文句をつけてしまうこの女性が、哀れに思えてならない。
なぜなら、ここまでの接遇を受けなければ幸福感を得ることができないからだ。これは本当に不幸だと言ってもいいと思う。
もっとわかりやすく説明してみたい。
まず、このタクシー代を頂くまでの時系列であるが、
男性と知り合う→連絡を取る→デートの予約をする→ディナーを共にする(おそらく驕ってもらう)→タクシー代を10000円貰う。
ざっと分けてこれぐらいに分類される。もちろんこれは、非モテJAPANキャプテンの僕が勝手に描いた短絡的なストーリーなので、その他もろもろの緻密な戦略合戦などは含まれていない。それにしても、だ。ここまでのステップをおおよそ完璧にクリアできないと、この女性は結果的に男性のことをケチだと思ってしまうのである。
僕なんかに言わせれば、最初の女性と知り合う。が叶っただけでカッチカチ、連絡を取るにまで至れば絶頂、デートの予約なんかこぎつけられようもんならば、真っ白に燃え尽きてしまうであろう。
これが
こうなって
こうである。
※下ネタではありません。
幸福感というものは、慣れてしまうと次第に薄れてしまうものだ。贅沢に慣れてしまうと今度はもう一つ上に手が伸びてしまうものである。この女性も、異性と連絡を取る度に小躍りしたり、デート前日に眠れなさ過ぎてゲームしてたら逆に寝坊してしまった淡い時代もあっただろう。僕にはあったぞ!
「足るを知る者はトム」
という言葉がある通り、何事も、他人や世の中の基準に流されるのではなく、自分自身に合ったものを選ぶ。自分にとっての“足る”を知ることができれば、この女性もテレビで恥を晒すこともなかったのだと思う。
平凡な当たり前をずっと大事にできたらいいね
と、わが愛しのもっちーも言うように、何でもないようなことからいつまでも幸せを感じていたいものである。
足るを知ったトム↑
では。
アリスinワンダーランド観たんですけど、世界観と映像美だけかと思ってたらメッセージ性がしっかりあってめちゃ良かった。
— 悠すけ (@xyusuke1567x) 2016年7月14日