怒っていれば伝わるわけじゃない。
「この人の言う事、なぜかスッと入ってこない」
働いていると、教えられる事や注意される事、怒られる事がままある。
その時に、その内容が頭にスーッと入って来る人と、
色々な雑念が生じて結局あまり理解できない人がいる。
この違いは一体何だろう。
そんな事を、働きながらずーーっと考えていた。
結局のところ、普段の会話が取れているか。
が重要な部分だと思った。
全然頭に入ってこない人は、いつも怒ってばかりいる。
いや、多分普通の優しい面もあるんだと思うんだけど、
普段の面を知らないので、怒っている印象しかないのだ。
そうすると、「出た。またキレてる」って余計な考えが
入ってしまって適当に流すので全然理解できない。
一方で、素直に入って来る人は、普段コミュニケーションが取れている人。
その人の人となりや、普段の顔を知っていれば、
「あ、今わざわざ怒っているんだな」
って思うので少しでも理解しようとする。
伝わる人とそうでない人の違いはここだと思う。
常に高圧的な態度で接してくる人に指導力はない。
自分自身、苦い経験がある。
塾講師をしていた時、勉強が苦手な女の子がいた。
その子はあまり社交的ではなかったので、話す機会が少なかった。
こちらの教えた通りにしないので、何度も叱咤した事があった。
「何度教えれば通じる」
そんな思いから、ついつい語気が強くなってしまった。
結局その子の成績は上がらなかった。
多分、無意識のうちに僕の言う事をシャットアウトしてたんだろうと思う。
コミュニケーション不足の典型例だった。
指導するその時だけ力を入れるのではなくて、
普段からどういう人なのかを理解しておく。
そうすることでコミュニケーション力は
ぐぐっと上がるんじゃないかと思うわけです。