本なんか読まなくていい。
「社会人はできるだけたくさん本を読みなさい」
とか、
「自己投資に最適なのは読書です」
とか、新入社員研修でいろんなことをいわれた。
とにかく活字の本を読め。と。
会社を辞めた今、声を大にして言いたい。
本なんて何の意味もねぇ!!!
決して自慢できるほどではないけれど、僕は本を読む方だ。
一週間に一冊のペースで読んでるし、電車の中とか、ちょっとした時間で読書をするようにしている。
でもそれは決して積極的に読んでいる。というわけではなくて、一般的といわれることができないから消去法で読書に至る。という感じだ。
例えば僕は全くラインをしない。一日に一件もラインが動かない日なんて普通で、むしろラインが来る日がある。ぐらいに思っているほどだ。
必然的にゲームもしない。あれは多分友達と得点を争うのが楽しいのであって、指でなぞって崩すやつとか、画面引っ張って飛ばすやつとか、一人でやっててもくそつまんない遊びだと思う。
僕は積極的に人と繋がろうとしない。
同じような人とうだうだ時間を使っているのがめんどくさいと思う方だし、それならもっと高度な知識が詰まっている本を読んだ方がよっぽど身になるって考えるからだ。
でも社会はそうじゃない。
新入社員研修が終わっていざ配属されてみると、本なんかとは無縁な人ばかりだった。
「え?本なんか読んでるん?」
そんな言葉を何度も聞いた。
それが嫌だったわけではない。逆になんでこの人らは本の一冊も読まないのにそんなに偉そうなんだろう。ってバカにしてた。どう考えてもこの会社以外のことはわかりません。ってぐらい薄い知識の人たちばかりだったからだ。
なまじっか本なんか読んでるせいで、知識が増えるから、上司の言うことに疑問を持つようになった。
「お前ら新聞も読んでないのか?そんなんじゃお客さんと話できないだろ!!」
って言われたとき、むしろなんでそんなに新聞頼りなんだよ。あんなメディアに100%信頼置く方がバカになるだろうが。情報とるだけならネットでも
とかまともなんもあるだろ。って反抗したこともあった。
専務が新入社員向けに読ませた本の読書感想文で
「正直、話の内容がばらばらで、全く本質が見えませんでした。私には合わなかったです」
って書いて提出したこともあった。
全くうっとしい新人だったと思う。
そんなことばかりしていたから、当然のように目を付けられて、少しでもミスをしたら俺がどれだけ仕事ができないかを知らしめるようにめちゃくちゃに怒られた。本を読んだ知識が会社で役に立ったことなんてなかった。
ある日、上司が部署の会議の最中に俺を名指しで怒ったことがあった。
「新人の〇〇さんはいつも元気で明るいのにお前はなんだ。あの子みたいになれよ」
その時なんだか色々と悟った。
そうか。社会では別に本を読んだりして知識をいっぱいつけた奴がすごいんじゃなくて、
元気で明るくて素直で何を言っても笑顔で返事ができるような子が認められるんだ。
そのできごとがあってから、俺は会社に一切期待するのをやめた。
社会に出たら本なんか読むな。
そんなことよりも上司の機嫌の取り方とか、酒の席でのマナーとか、そっちの方を身に着けた方が、よっぽど世間をわたっていける。
ただ、仕事とか、社会とか、そんなみみっちくて下らないものよりも
人生とか、世界とか、歴史とか、もっと壮大なものに興味があるのなら
本を読んだ方がいいと思う。
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— 悠すけ (@xyusuke1567x) 2016, 1月 6