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何かとやってみるブログ

本職にしたい。

あの時、僕は自由を手に入れた。

 

 

 


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「何にも縛られない完全な自由。そんな生き方に興味ない?」

 

 

 

 

今、この記事を見た人の中で、「興味がない」と思った人はいないと思う。

かく言う私も、その言葉に魅かれたうちの一人だった。

 

 

 

働かなくてもお金が入ってくる。どこにも縛られない。誰にも左右されない人生を歩んでいる人に出会ったのは、4か月ほど前だった。

ある勉強会に参加した時に講師をしていたその人は、弱冠30歳にして圧倒的な知識とセンスを持ち合わせていた。丁度その頃、会社に嫌気がさし、目の前が真っ暗になっていた私にとって、その人は人生の救世主に見えた。

 

 

 

「これから何年働かないといけないと思う?」

 

「年金なんてあてにしてたら痛い目見るよ」

 

「このままいけば日本ってヤバいよね」

 

 

その人はこんな言葉を口癖のように言っていた。私も、なまじっか新聞や本などを読む習慣があったため、日ごろの暗いニュースを見て、将来について光が見えなくなっていた。

 

ようやく、自分と同じ考えを持つ人と巡り合えた。

 

うれしかった。ただ単に。居場所ができたと思った。勤めていた会社には、週末はどこに行くとか、最近競馬を始めたとか、今の事に精一杯になっている人ばかりで、日本で今何が起きているのかとか、荒れ始めた世界情勢などについて無関心の人だらけだった。

 

 

 

そんな不満が後押しして、私はその人に付いていくようになった。

毎週開催している勉強会に参加し、これからの生き方、新しい働き方について

たくさんの事を学んだ。その人いわく、自由な生き方とは、何もしなくてもお金が入ってくる状態の事を指す。そのためにはお金のために働くのではなく、お金を自分のために働かせるんんだ。と。つまり、搾取される側ではなく、搾取する側に回らないといけない。その人が話す内容は、どれも信憑性が高く、この人が時代の最先端だと思った。愚痴ばっかりこぼしていた会社の連中なんかとは話にならなかった。

この人に付いていけば間違いない。そう思った。

 

 

 

 

 

そんな日々が続いていたある日、彼はこう言った。

 

 

 

「お前にもこの生き方を送る方法を教えてやろうか?」

 

 

 

 

迷いなんて一切なかった。二つ言葉で返事をした。

やっと自分の求めていた人生が手に入る。もうクソみたいな満員電車に乗る事や、尊敬できない上司に頭を下げることはない。死にそうになりながら毎日を生きることもないし、いつだって好きな時に好きなものを買える。好きなところに行ける。

 

 

 

新しい生き方を手に入れた。今まで立ち込めていた暗闇から、一筋の光が見え始めた。

 

 

もちろん、最初から全てを信じたわけではなかった。そんな簡単に自由なんて手に入れられるはずがないと思ったし、ひねくれものの私は、全力で疑いの目を向けていた。巷には怪しいセミナーがあるって家庭科の授業で習ったし、怪しい人に付いて行ってはいけません。ってママにも言われてたし。でも彼は、私なんかよりも何枚も上手だった。自由な生活が手に入るには、何年も苦しい思いをしなければならない。それに誰もが成功するわけでもない。もちろんリスクもある。それが怖ければ来るべきではない。ただ、リスクを恐れて何もしないでいると、その先は暗闇しか待っていない。そう言っていた。勉強会で高い商品を売りつけられたり、受講料が不当に高かったわけでもなかった。

 

 

だからその人を信じた。そして、本格的に教えてもらうために、いつもとは別の場所で、その人のさらに上を行く人が開くセミナーを紹介してもらった。そこへ行けば俺の仕事が分かるし、新しい生き方が学べると。私は喜び勇んで会場に行った。

 

 

 

 

 

そこで行われていたのは、いわゆるネットワークビジネスだった。

 

 

 

この言葉に聞きなれない人もいるかもしれない。私も最初は全く分からなかった。

 

ネットワークビジネス、何の事はない。ただのねずみ講である。

 

 

いや、ねずみ講と言うと語弊がある。実際にネットワークビジネスは合法的なビジネスモデルだ。しかし、仕組みはねずみ講とほぼ変わらない。要するにある企業と契約した個人が、その商品を売りながら、同じ仲間を勧誘していく。勧誘した人はその分だけ紹介料が発生し、また、紹介された人の売り上げの一部が入ってくる。つまりシステム的には本当に働かなくてもお金を得ることができるし、やり方次第では巨万の富を手に入れることも可能だ。

 

 

(詳しく知りたい人はこれ見たらいいよ!)

networkbusiness-review.com

 

 

 

そこでは、いわゆる「成功者」と呼ばれる人が登壇して永遠と話していた。

 

 

 

「普通のサラリーマンになんてなっちゃあダメですよ。彼らのようなバカみたいな世界には愚痴や不満しかない。でもこっちは違う。明るくて希望に満ち溢れていますから。この前ちょっとアジアに旅行してきましたよ。いやいや、本当に思い付きです。ノープランの旅は楽しいですよ。あなた方の中でこんな事が出来ますか?したくないですか?何かに縛られるために人生使ってて良いんですか?あんなバカみたいな世界じゃなくて、こっちに来ればいいんですよ」

 

 

 

異常だった。気持ち悪かった。そんな事を恥もなく堂々と話していられる神経も気持ち悪かったし、聞いている人が真剣な顔で頷いている姿も滑稽だった。とにかく全てにおいて体が全力で否定していて、何もかも受け付けなかった。

 

 

 

逃げるようにその会場を後にして、その人に会いに行った。

もう金輪際、この人には関わらないでおこう。関係を断ち切らせに行った。

 

 

 

 

 

 

「まぁ最初はそんなもんだよ」

 

「もっと気軽に考えれば良い」

 

「せっかくのチャンスをもったいない」

 

 

相変わらずすごい影響力だった。私の知らない言葉を並べたてて何とか引き留めようとしてきた。それもとてもさりげなく。違和感を持たないような口調で。

 

しかし、もう気持ちが揺らぐ事はなかった。あんなふうになりたいとは全く思わなかった。たとえネットワークビジネスが合法で、完全な自由を手に入れられたとしても、全身が拒否するような場所に居続けることなんて到底無理だった。そもそも何の仕事をしているのか聞かれたときに口ごもってしまうような生き方をしたくはなかった。そんな人生を送るぐらいなら貧乏でも真っ当な職について俺はこれで食べてる!って胸張って堂々と言える方がよっぽど幸せで、自由だと思った。

 

 

 

 

「お前はバカだ。一生後悔する」

 

 

別れ際にそう言われた。

その一言が本当に嫌だった。だから辞めた。

自分たちの生き方以外を全力で否定する、

 

 

他人をバカにすることでしか自我を保てないような人生を

歩むことなんてしたくなかった。

 

 

もしかしたら金持ちになれたかもしれない。

あの時ああしていれば。って思う日が来るかもしれない。

 

でも、あの会場で経験した身の毛のよだつほどの出来事を私は一生忘れない。

将来に対する不安がわけでもなく、逆にまた一つ信じられるものがなくなったわけだけれども、自分が決めた道を正解にしていく人生を送りたいと思う。

 

 

 

なかなか良い体験をしたので、わりと真剣に、かなり長めに書きました。

人生 is デンジャラス!人生 is クライシス!

 

 

じゃね。